誰もが成功したがっている
既存業者の屋号追加や変更などを除けば、デリヘルの実質的な新規開業者は、おぞらく以前よりは減っているだろう。広告代理店関係者もそう話す。その理由として、
「業者が増えすぎて、既に飽和状態。新規参入での成功は難しい」
「準備資金が作れない」
「デリヘルも価格破壊が生じ、思ったほど収益があげられそうにない」
といったものが挙げられよう。実際、新規に立ち上げたところで、誰もが容易に成功できる業種とは言い難い。事実、僕が開業を手掛けてきた店で、昨年初めて廃業を余儀なくされた店が出た。僕自身、そのとき、初めて廃業届を作成した。以後、残念ながら数人ほど、やはり廃業に至っている。
一方で、「成功しますか?」といった相談は相変わらず多い。ネットで検索すれば、業者は「儲かります」とアピールする反面、相談サイトでの「今からデリヘルを始めて成功しますか?」といった類の質問に対し、「デリヘルはもう儲からないからやめたほうがいい」との回答が目立つ。そこで、実際のところはどうなのか。そのあたりの話を知りたいのだろう。
その際、もし僕が「はい、儲かりますよ」と答えていれば、開業への後押しになるかもしれない。しかし、楽観的にそう言えるはずもないことは、言うまでもない。
では、そんなにも難しいものなのか。そうとも限らないのも、これもまたひとつの現実。つまり、成功している人は成功している、それがデリヘル経営。当然、その成功の秘訣なりを知りたがるだろう。しかし、それは必ずしもひとつではなく、そもそも何をもって「成功」とするか、その定義によっても異なるので一概には言えないものがある。
逆に「失敗」については、実は案外と共通した原因がある。失敗に至る原因をひとつずつ排除していけば、自ずと「成功」が見えてくるというのも、ひとつの考え方。いずれにせよ、誰もが成功したがっているデリヘル経営、開業後も含めて支援します。
(2011.4.1)