こっち側とあっち側
僕の事務所にデリヘルの開業手続を依頼してくるケース、ひとつは以前、手続を請け負ったお客さんの紹介によるもの。他の業務についても言えることだが、リピートや紹介による依頼はやはり嬉しいもの。前回の仕事ぶりに納得してもらえたということだから。
次に、ネットからのお客さん。決め手となった理由は様々のようだ。例えばこんな声。
「ネットの隅から隅まで拝見しました。その結果、この人ならと思えたのでお願いすることにしました」
これもやはり嬉しいもの。というのも、僕はホームページにメッセージを込めている。そのメッセージが届き、理解されたのであろうから。
他にも、デリヘルではないが、クラブや麻雀屋の風俗営業許可申請で、
「祇園での店舗経営者だということで」
といった声もある。うん、元店舗経営者でよかった。
思うのは、「こっち側」と「あっち側」。「あっち側」にいながら「こっち側」を覗き見したり、「あっち側」から「こっち側」の「いいとこ取り」をしようとする同業者を非難する(そもそも、こっち側にいるもあっち側にいるも、元は偶然だろ)。
開業者や依頼者も、そこは見抜いてほしいと思うし、実際見抜いている。僕は言わずもがな「こっち側」。「こっち側」にいた経歴を否定する気など毛頭もない。ゆえに、「この人なら」と感じてもらえたのだろう。
手続は誰に頼んで同じか。頼むなら安いにこしたことはないか。いや、答えはいずれも「ノー」だ。
(2010.6.13)
金はない。当たり前だ。好きなことやってるから。
それでもなんとかなっている。家族もいるさ。ストレスなんかありゃしない。人に使われてもいやしない。
俺が好きな連中もそうだった。むしろ、いつしか仲間入りできたような感覚を嬉しく思おう。
鬱陶しいことは多々あるさ。所詮は狭い業界、狭い土地柄、横からチャチ入れてくるヤツもいる。
されど、今さら自分のスタイル、ポジションを変える気は毛頭ない。変えられもしないだろう。
今さらしょうもない生き方をしたら、昔の女に、そして今の女に笑われるから。